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  • コラーゲンを含むマシュマロ

コラーゲンが含まれるマシュマロは美容に良いどころか、糖化によって有害になることがあります。

食べ物や健康食品などコラーゲンはいろいろな形で商品化されています。
手軽なものとして子供のころによく食べた「マシュマロ」にもコラーゲンは多く入っているということなのですが、果たしてマシュマロは本当に私たちが期待するコラーゲンが含まれているのかを解説します。

マシュマロはゼラチンからできており、ゼラチンはコラーゲンから作る

マシュマロは「卵白、ゼラチン、砂糖、水」で作られます。
マシュマロの材料となる「ゼラチン」は動物の皮膚や骨、腱などの結合組織の主成分であるコラーゲンに熱を加え、抽出したものです。
牛筋やふかひれといった食品のコラーゲンは分子が大きく体内にコラーゲンとして吸収されるのはごく少量です。
その食品のコラーゲンに熱を加え抽出することで「ゼラチン」ができ、コラーゲンそのままよりも体内への吸収率が高くなります。 

マシュマロのカロリー

通常カロリー計算は100gあたりで算出されます。
材料の分量によって多少カロリーの変動はありますので、今回はこちらの分量でのカロリーを算出します。

材料

・粉ゼラチン(10g)
・水(90ml)
・砂糖(100g)
・卵白(1個分)

こちらの材料でマシュマロを作った場合、500円玉サイズのマシュマロが30個ほど出来ます。
全量のカロリーは446kcalです。
1個14.9kcal(30個の場合)となります。

マシュマロのコラーゲン含有量

ゼラチンのタンパク質量はコラーゲン量と等しく含有されています。
粉ゼラチン10gのコラーゲン量は8.75gです。
上記のレシピでのマシュマロの場合1個当たり0.3gのコラーゲンが含まれています。
マシュマロは材料からもわかるように「砂糖」が多く使用されている為、1つあたりのコラーゲン含有量よりも砂糖の量のほうが目立ちます。

マシュマロとグミではどちらがコラーゲンを摂れるか?

マシュマロと似たレシピでつくられるのが「グミ」です。
最近、グミのパッケージによく「コラーゲン○○mg配合」と記載されていますが、ゼラチンをつかってつくられているのでコラーゲン配合はいわば当たり前なのです。
その「コラーゲン」、マシュマロとグミどちらが多く含有されているかですが、マシュマロ同様の大きさで比較してみます。
グミも材料はシンプルでこの3点で作ることが出来ます。

材料

・粉ゼラチン(10g)
・100%ジュース(100ml)
・砂糖(30g)
こちらの材料でグミは500円玉サイズが20個ほど出来ます。
全量のカロリーは187kcalです。
1個9.4kcal(20個の場合)となります。
グミの場合は1個0.4gのコラーゲンが含まれます。
どちらがコラーゲンを多く含有されているかは微々たる差ですが、同じゼラチン量で比較したところ「グミ」の方が1個当たり0.1g多く含有されます。

身長を伸ばすという噂は本当か?

2004年に放送されたテレビ番組でマシュマロを毎日10個食べた30代女性が身長4cm伸びたというのが放送されました。
この番組の放送後から「マシュマロは身長を伸ばす」という説が浮上しています。
このテレビ番組ではマシュマロの中に入っている「ゼラチンが対象女性の軟骨を大きくし、その分、身長が伸びるといった結果につながったのではないか」と結論づけたそうです。
確かにコラーゲンの約20%は骨や軟骨に存在し、生成が少なくなると関節の軟骨がすり減り膝痛などの原因となります。
この軟骨のすり減りをストップさせ弾性をUPさせたことでこのような結果がでたのではないかと推測されます。
しかしながら、これまでの研究では、骨・関節には1日10g(10,000mg)、肌には1日5g(5,000mg)ではプラスの作用が認められています。
マシュマロを10個食べたところで(1個0.3g×10個=3g)3g(3,000mg)しか摂取できないため、身長が伸びた有効性に結論づけることはできません。
番組の結果でも少なからず、コラーゲンの影響はありえそうなものの、はっきりと「コラーゲンは身長を伸ばすことができる」とは語られませんでした。
その為、「マシュマロを食べて身長が伸びる」といった仮説の答えはまだ明確にされていません。

マシュマロを食べると肌にいいの?

マシュマロはゼラチンで作られている為、美肌効果が期待できるのではないかと思う人が多いと思います。
食品で摂取するよりも吸収力が高く期待効果が上がると予想されます。
しかし、答えは「ノー」です。
確かに、マシュマロの材料にゼラチンが含まれますが1個当たりのコラーゲン量は微々たる含有量です。
それよりも多くの糖(砂糖)と結びつくことで「糖化」というタンパク質と余分な糖が結びついて変性を起こすことが心配されます。
変性した(糖化)タンパク質はシミやたるみの原因となるほか、糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病リスクを高くすることがわかっています。
つまり、美肌効果を期待してマシュマロを食べていても糖を多く使い作られる為、かえってシミやたるみといった心配が増えるのです。

焼きマシュマロはコラーゲン摂取できるのか?

バーベキューなどでも人気の焼きマシュマロ。
「熱を加えるとコラーゲンは消滅してしまうのか?」解説します。
マシュマロのコラーゲンは熱を加えて抽出した「ゼラチン」です。
つまり、マシュマロの食材のゼラチンはすでに熱を加えて作られている為、加熱による変性はありません。
まず、食品のコラーゲンは網目が3重のらせんを組み合わせた長細い線維状なのが特徴でこのままでは体内で吸収されにくく、熱を加えて3重のらせんをほどいたのが「ゼラチン」です。
食品よりも消化がスムーズになり、体内への吸収率が上がります。
「ゼラチン」は温水に溶け、約15℃~20℃で固まります。
ゼラチンが固まるのは、温水でいったんほどけた3重らせん構造が冷えるともう一度繋がろうとするからです。
だからといってマシュマロよりも焼きマシュマロにするとさらに吸収率が上がるということはありません。
なぜなら、私たちの体の温度は20℃以上の為、ゼラチンを冷えたまま摂取しても体内で分解される為、コラーゲンの吸収率に変化はありません。

マシュマロはサプリと同じようにコラーゲン摂取の効果が有るのか?

食品よりも体内の吸収率がいいゼラチンが使われているマシュマロはサプリメントと変わらないのではないのかと思いがちですが、「ゼラチン」とサプリメントに使用される「コラーゲン」は体内吸収率がさらに違います。
ゼラチンもサプリメントのコラーゲンも抽出されている食品は一緒なのですが、「ゼラチン」をさらに酵素分解などで細かくしたものが「コラーゲンペプチド」です。
サプリメントでよく使われるコラーゲンはコラーゲンペプチドを指します。
コラーゲンペプチドは水に溶け、15℃以下でも固まりません。
つまり、「食品 < ゼラチン < コラーゲンペプチド」と体内の吸収率が違います。
ゼラチンから作られるマシュマロもコラーゲンが配合されていますが、サプリメントとの比較となると体内への吸収率が違います。
コラーゲンの研究もコラーゲンペプチドの有効性といった論文が多く、有効的にコラーゲンを摂取する為にはサプリメント等からの摂取がおすすめです。

まとめ

マシュマロはコラーゲンを含みます。
食品よりも体内の吸収率がよい「ゼラチン」を使用し作られている為、コラーゲンの有効性が期待できそうですが、「糖」を多く含む食材の為、食べ過ぎはかえってたるみやしわの原因となりかねません。
美肌効果を期待して摂取するのならばマシュマロよりも糖化の心配がないサプリメントを活用した方が良いといえます。