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コラーゲンの糖化とは?原因や糖化を予防する対策7つ

お肌の老化を引き起こすコラーゲン不足は、加齢によって体内の繊維芽細胞の機能が低下することで引き起こされていますが、加齢の他にも、「糖化」という現象が大きな影響を与えています。今回は年齢のせいにできないお肌の老化の原因や、皮膚や体を若々しく保つ対策について詳しくご紹介していきます。

「糖化」って一体なに?

「糖化」とは、体内のたんぱく質と糖が体温によって結びつく現象をいいます。糖化が起きると「終末糖化産物」=AGEという物質ができるのですが、この物質は放っておくと強い毒性を持ち、AGEの蓄積が体の機能を急速に衰えさせてしまうことがわかってきました。

コラーゲンもたんぱく質の一種ですから、食べ物から摂取した糖が熱によって結びつくと、コラーゲンが糖化してAGEが蓄積します。AGEが増えるとコラーゲンが変質し、細胞を内側から支えるという大事な役割を果たせなくなってしまうのです。

コラーゲンが糖化するとどうなるの?

糖化についてイメージがしづらい場合には、トーストを思い浮かべて下さい。パンはたんぱく質も糖質も豊富ですが、トースターで焼くと表面が黒くなり、硬くなります。これがすなわち、パンの表面で糖化が起こったということです。

コラーゲンは本来透明感があり、プルプルとした弾力があるものですが、体内のコラーゲンで糖化が起きるとコラーゲンは焦げたように茶色く変色し、硬くなっていきます。糖化によってAGEが蓄積されたことで、コラーゲン線維を分解する働きのある酵素の量が2倍にも増え、コラーゲンの弾力性を奪ってしまうのです。

私たちの体の中にはたんぱく質が存在しますが、なかでも全体の約30%と大きな割合を占めているのがコラーゲンで、コラーゲンは常に糖化のリスクにさらされています。

糖化したコラーゲンは取り戻せません

糖化によってコラーゲンが変質し、本来の役割が離せなくなることも問題ですが、コラーゲンの糖化はコラーゲン量の減少にも拍車をかけます。AGEは毒性が高いので、私たちの体は白血球のなかのマイクロファージを使ってAGEを捕食して消化しようとするのですが、このときマイクロファージはAGEとともにコラーゲンも一緒に捕食してしまいます。

さらに恐ろしいことに、AGEによって変質したコラーゲンは分解されにくいまま体内に蓄積してしまいます。私たちの体内のコラーゲンは常に新陳代謝を繰り返し、古くなって衰えたコラーゲンは分解され、繊維芽細胞で生成された新しいコラーゲンに置き換わっていきますが、変質したコラーゲンはなんと役に立たないまま、10年以上も体にとどまってしまうのです!

糖化=老化です

糖化は私たちがものを食べ、生きていくために避けて通ることができない現象です。AGEの蓄積量は年齢を重ねれば重ねるほど増えていき、さまざまな体の部位や機能に悪影響を与えていくことから、AGEは老化の原因物質の一つだとも言われています。

糖化はコラーゲンを減少させ、また役に立たないコラーゲンを体内に増やしていくことで体の機能を低下させていきます。たんぱく質の糖化も体の老化を引き起こしているのです。

皮膚のコラーゲンが糖化するとどうなるの?

コラーゲンは私たちの体の肌や血管、骨格や内臓など、さまざまな細胞組織に含まれていますが、一番含有量が多いのは皮膚の真皮層です。そのためコラーゲンの糖化による悪影響は最もお顔の肌に現れやすく、次のように女性の見た目を一気に老け込ませてしまいます。

その1. 肌が乾燥する

コラーゲンは肌の細胞間に水分を閉じ込め、肌の潤いをキープする役割がありますが、コラーゲンが糖化して変質すると肌が乾燥し、肌理の粗いゴワゴワとした肌感になります。

その2. 肌のハリや弾力が低下する

コラーゲンはバネのように張り巡らされて、肌を内側から支えていますが、コラーゲンが変質するとバネの力が弱まり、肌のふっくらとしたハリやピチピチとした弾力が失われます。

その3. しわやたるみができる

コラーゲンが糖化して硬く委縮すると、肌が部分的にへこみ、しわができやすくなります。コラーゲンの変質により肌が支える力を失うと皮下組織が下垂してしまい、目元などに大きなたるみができてしまいます。

その4 肌にしみや黄色いくすみ(黄ぐすみ)ができる

コラーゲンが糖化してAGEが増えると、コラーゲンは茶色く変質し、表皮に透けて肌の透明感を奪ってシミや黄ぐすみを作り出します。糖化したコラーゲンは寿命が長く代謝されにくいので、こういったくすみは美白コスメなどを使ってもなかなか改善することができません。

その5 肌が硬くなる

糖化によって変質したコラーゲンが真皮層に蓄積すると、肌細胞の新陳代謝を滞り、表皮の角質層を厚くして肌が硬くなります。いくらスキンケアをしても有効成分が肌に浸透せず、肌トラブルの改善が難しくなります。

コラーゲンの糖化を加速させる原因2つ

体の中で糖化が起きる原因は、ズバリ食生活にあります。たんぱく質も糖質も生きるのに欠かせない栄養ですから、「糖化が怖いから」、「老化したくないから」と摂取することを止めることはできません。

糖化の進み具合は病院などで検査キットを使えばある程度把握することができますが、糖化=老化の進み具合は個人差が大きく、同じ50歳でも70歳に見える人もいれば、30代にしか見えない人もいます。この違いを調べていくと、次のような糖化を促進する原因となる食生活の特徴がわかってきました。

原因1. 高血糖

たんぱく質は私たちの体のありとあらゆる細胞に含まれていて、血中の糖質と結びついて糖化が起こります。すなわち血液の血糖値が高い状態が長く続けば続くほど糖化が起こるリスクが高くなるわけです。

私たちが通常食事をすると一時的に血糖値が上昇しますが、エネルギーとして消費されていくことで、血糖値は緩やかに下がっていきます。この血糖値が何らかの原因で下がらなかったり、エネルギー消費が追い付かないほど糖質の多い食生活を続けていたりするとコラーゲンが不足し、老化がスピードアップしてしまいます。

原因2. AGEが含まれた食品の摂取

たんぱく質の糖化によってできるAGEは体内で発生するだけでなく、私たちが普段口にする食物にも含まれています。AGEが含まれる量が食材によってさまざまなのですが、ベーコンやフランクフルトなどの肉の加工品が最も含有量が多く、刺身や野菜にはそれほど含まれていません。

油で揚げるなどの高温調理をした料理や、電子レンジで温め直しをした料理もAGEが増えてしまうので、油っこい食事やコンビニ弁当などを好んで食べるほど体内でAGEが増え、コラーゲン量が減少して体の老化が早くなります。

コラーゲンの糖化と糖尿病の関係

一般的にAGEの蓄積量は40代以降に増えていきますが、AGEが増えると代謝機能が衰えてしまいます。糖のエネルギー代謝も低下してしまうので、年齢を重ねるほど糖尿病になりやすくなります。

糖尿病は血糖値をコントロールするインスリンの働きが悪くなる病気ですが、異常に血糖値が高い状態を長引かすことで、糖尿病は糖化を促進する悪循環も引き起こします。糖尿病は食生活や生活習慣が起因して発症することも多いので、コラーゲン不足や身体の老化を防ぐためにも生活習慣の改善にも取り組むことが大事です。

コラーゲンの糖化を予防するポイント7つ

コラーゲンの糖化はダイレクトにお肌に影響を与えますが、糖化による肌の衰えはスキンケアでは改善ができません。コラーゲンを変質させて肌を老化させる原因は体の中にありますので、食生活や生活習慣の見直しで糖化を防いでいきましょう。

ポイント1. 糖質を摂り過ぎない

糖質はエネルギーの素ですが、摂り過ぎれば糖化を促進させます。甘いお菓子の摂り過ぎや、糖分の多い清涼飲料水の摂り過ぎは控えましょう。

ポイント2. 和食中心の食事をとる

AGEの量は調理方法によって大きく変わりますが、油を使って揚げる・焼く・炒める洋風の調理より、生・茹でる・煮る和食の方が糖化のリスクは抑えられます。肉よりも魚の方がAGEの含有量は低いので、40代以降は野菜をしっかり摂れる、和食中心の食事がおすすめです。

ポイント3. 発酵食品を取り入れる

納豆やヨーグルトなどの発酵食品は腸内環境を良くし、免疫力を向上させることでAGEの蓄積を防ぎます。少しずつでも毎日継続して発酵商品を取り、AGEの蓄積を防ぎましょう。

ポイント4. 食後の血糖値の上昇を防ぐ

食事をすると一時的に血糖値が上昇しますが、野菜から食事を食べ始めると血糖値の上昇が緩やかになり、糖化のリスクを減らすことができます。野菜を豊富にとると腸内環境の改善にも良く、さらに糖化を抑える効果が期待できるので、野菜ファーストの食べ方を心掛けましょう。

ポイント5. 適度な運動を心掛ける

全く運動をしない生活は糖のエネルギー消費を遅らせて、糖化のリスクが高まります。糖尿病を予防する効果もありますので、食べたらすぐに横になってテレビを見るのはやめて、家事やストレッチなどでできるだけ体を動かしましょう。

ポイント6. 早食いをしない

食事を一気にかき込むと、糖質が一気に消化器官に流れ込こんで血中に運ばれるため、糖化が起こりやすくなってしまいます。食事は一口ごとに良く噛んで、20分以上は時間をかけてゆっくりと摂りましょう。

ポイント7. 寝る前の食事・おやつは控える

血糖値の上昇は食べる時間によっても違い、夜は食事後の血糖値の上昇が急激になりがちです。食事はできるだけ午後7時位までに済ませ、午後9時以降は食べることを控えて、肌に良い睡眠をたっぷりとりましょう。

糖化による老化は体中で起こります

コラーゲンを始めとするたんぱく質は、私たちの体を構成する主要な成分です。そのためたんぱく質の糖化は肌の老化以外でも体のさまざまな部位で起こり、つぎのような危険な病気を引き起こすことがわかっています。
・白内障
・関節症・関節痛
・骨粗鬆症
・脳梗塞
・動脈硬化
・心筋梗塞
・認知症

こういった危険な病気は糖化をおこさない生活を心掛けることでリスクを減らすことができますから、食生活や生活習慣を改善して、コラーゲンを減らす糖化をおこさせない、老化を予防する生活を心掛けましょう。